「年がいったら、若いもんに邪魔者扱いされて」
「こんなはずじゃなかったのに、体が思うように動かなくなって」
利用者様からの先の見えない「変わりゆく家庭環境」の心配や、「老い」の不安などの思いを話されることがあります。
身体が動きにくくなられたり、新たな病気がわかったりといったことは、そのご利用者様だけにしかわかりません。
私からのなぐさめや励ましのお声掛けは、何の意味もないことだと思っています。
ただ、寄り添ってお話をお聞きするのみ。
しかしながら、出来ることは、手間を惜しまないこと。
たとえば、上履きに履き替えられる時は、こうの部分のゴムをしっかり伸ばすこと。
入浴後の足元は、足の裏もしっかりとタオルで拭き、靴下は、指先からかかと、ふくらはぎへとしっかりと伸ばすこと。
憂いを抱えておられる利用者様に私の心身ともの寄り添いに心を尽くしたいと思っています。
岡場 しいのき