食事を召し上がっていいただく際に、お手伝いをしていると、
「ここの歯が無いから、食べられへんねん」と話されます。
「それやったら、ご飯はおかゆにして、おかずは、刻んできましょう」とお話し、
直ぐにその場で変えて、少し召し上がっていただくことが出来ました。
お話をしながら傍にいると、
「こんなん、食べたくないねん」「もう、死にたいねん」とも話の中で出てきます。
老いるということは、誰にも止めることは出来ません。
それを受け止めることを、大切にしていきたいと思います。
ならば、自己否定ではなくて、ありのままの自分を肯定的に受け入れていく。
今日一日の中で、辛い思いをされることもあると思いますが、少しでも笑える時をもっていただけたかと。出来れば、今のままの自分でいいやんか、と思う瞬間が生まれればと、願いつつ、
私がともにお過ごしする中で、お一人おひとりの利用者様から限りない学びをいただいている日々が重なっています。
岡場 しいのき