利用者様から学んでいることの一つに、「歩く一歩」があります。
まず、上半身を起こすこと。それから、立ち上がること。
どのように身体を傾けて、どこに力を入れて、どこの力を緩めるのか。
私自身は、自分の一歩について、何も考えず無意識に身体を動かしていることに、改めて気づかされます。
身体が動きづらい利用者様に、何も考えずに「頑張りましょう」と声掛けしていないか。
十二分に頑張っておられる利用者様に、まだ、何を頑張らないといけないのでしょうか。・・・とも考えてしまいます。
一歩一歩、時間をかけての一歩。靴の半分を進める一歩。
その現実を利用者様ご自身が受け入れる一歩。
そして、ともに寄り添う一歩。
利用者様と介護者の歩幅が合うとともに、気持ちもつながる大切な一歩になればと祈りながら。
岡場 しいのき