人は、一人ですが、家族をはじめ、いろんな人間関係の中で生きています。
年を経るとともに親子関係の在り方も変わり、子どもに迷惑をかけたくないとの思いをもたれたり、子どもにお世話にならないといけないとも考えたり。
体の衰えや病気によって、これまで出来てきたことが出来なくなってくる現実の中で、どのように自分自身で自分を見ているか。どうしても、過去の自分と比較してしまうとともに、この先どうなっていくのかとの不安が頭を離れません。
そうした中で、自己否定になりがちな現実があります。
しかしながら、一方で、出来なくなってきたから新たに見えることや考えることもあります。
いろんな人が同時代に生きているということ。そうした人たちの本音や思いやりを感じることが出来るのではないでしょうか。
そこで、自分自身を見つめて、素直に、今いることの偶然やその大切さ気づく。
そして、大切な自分に感謝することから、他者への行動が鏡のように映るのではないでしょうか。
一人ひとりの違いを認め、そこから自分の心の持ちようを学ぶ機会となればと、試行錯誤の日々が続きます。
岡場 しいのき