ご利用者様とのお話しです。
「今日は青空が広がり、あたたかくなりますねぇ」と、お迎え時に話しかけると、
「秋は、朝晴れていたら夕方まで天気は落ち着いているが、春は、昼間の間に天気が変わることがあり、それが、春と秋の違いやなぁ」と話されて、
昔は山に入って、松脂を採る仕事をしていたんや。晴れた日が続くと良いが、雨の日は採れない。・・・マムシもようけおって、生きたままは値が高くついていた。・・・松茸もようけ生えとったが、栄養がないと聞いていたので見向きもしなかったなぁ。と、お話しが続きます。
私が知らない事柄や時代の景色が、会話の中で、広がっていきます。
ご利用者様の今のお姿に連なる年輪を感じ、その人となりにふれあうことで、自分の生きざまをも豊かになった気がいたします。
体力の低下などで行動において出来なくなったことをネガティブに話される場面もありますが、その人は、この世に一人だけ。様々な経験を経て今を迎えておられます。ご自身をかけがえのない存在として大切に思っていただきたいと、改めて感じる一日でした。
春近し。
今週の担当は、岡場 しいのき でした。